新たな産業プラットフォーム創出へ。大企業、
コンサルを経た若手事業家の挑戦。

高城  雄大 | ラクスル事業本部インキュベーション事業部長

1989年生まれ。横浜国立大学経済学部卒業後、NTTコミュニケーションズ、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)にて勤務。
インド現地法人で買収先企業や現地企業との事業開発、アジア各国に跨るITインフラ構築、サプライチェーン、S&OPプロジェクトに携わる。
2015年、ラクスルに入社。経営企画部にて事業企画、生産管理、ECサービス開発に従事。2018年に東証マザーズ上場。現在は事業部長として印刷事業における成長領域を束ねる。

 

これまでのキャリア

自分のキャリアを一言でまとめると、『本当に人に恵まれてきた』という言葉に尽きます。

―NTTで叩き込まれた『顧客思考』と『プロ意識』

新卒では、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT)という国際通信会社に入社しました。

新卒入社後の配属先は、海外売上比率の向上に最注力していた時期にも関わらず、会社として新卒配属実績のない、地方の新潟支店。
当初は想定外の配属先で驚きましたが、実際の支店メンバー構成は、
・米国MBAから帰国した直後の支店長
・寝技も含めた交渉が抜群にうまい課長
・東京で難プロジェクトの数々を完遂してきた元エンジニアのスーパーセールス
が在籍する少数精鋭の急成長を続けるチームでした。

このチームの先輩方から尋常ではないレベルで顧客のことを考え抜き、実行し抜く『顧客思考』と
『プロ意識』を徹底的に叩き込まれたこと。さらに文系出身という言い訳を一切させてもらえず、泣きながら学んだITインフラの知識は今も自分の礎になっています。

この後、インドのチェンナイ駐在の機会をいただき、8棟以上の新設工場のITインフラ構築プロジェクトの受注から設計、進行管理、当時M&Aしたばかりのインド現地企業の国外向けサービスメニューの企画から実現まで幅広く携わることができました。
チェンナイから帰国後も、マレーシアや中国でのプロジェクトに携わる機会をいただくなど、貴重な経験と学びの多い充実した日々でした。

―PwCで磨かれた『仮説思考』と『論理的思考力』、事業家キャリアへの憧憬

NTTに3年間在籍した後、現場とは異なる視座や思考力を身に着けたいという気持ちでPwCに移り、Management Consultingチームで主にSCM領域を中心としたコンサルティングワークに従事しました。
クライアントは外資系の製造業がメインで、事業再編や統合に伴うS&OP(Sales and Operations Planning)プロセスの刷新に向けた調査、実現に向けたオペレーション変更、システム改修プロジェクトのマネジメントなど、確立された事業オペレーションに鳥の目・虫の目で向き合い、解決すべき本質的な課題について仮説を持ち、検証・アウトプットしていく中で、ロジックの組み上げる力を含め、思考が磨かれていったと感じます。

一方でコンサルタントとしてできること、できないことが日々明確になり、
「事業のアウトサイダーではなくインサイダーとして、事業が果たすべきミッション、組織、時として発生する変化の痛みなど一切を背負って事業を作り上げたい。」
という思いが日に日に強くなっていきました。

そんな気持ちが募る中で出会った会社の1社がラクスルでした。

―ラクスルとの出会い・入社

最初のラクスルの印象は一言でいうとただただ『強烈』。

今ではラクスルお馴染みの採用プロセス、ワークサンプルテスト*の初回被験者として、事業企画プレゼンを行った際、スライド2枚目でCEOの松本さんが「君、良いね!採用!」と叫んだと思えば、「で、どちら様ですか?」と聞かれ、そこからレジュメが配られたかと思うと、「これ二次選考だよね、内定ここで出ないよね?」とCMOの田部さん。人事の河合さんは慌てふためき、COOの福島さんが「ファウンダー!」とツッコミながら楽しそうに笑っている。

今もこのシーンは鮮明に思い出せます。そして、実はもうこの時点でもう入社を決め、その日のうちに他社さまにいただいていたオファーも辞退してしまいました。もちろん事前に印刷業界におけるeコマース、BtoBプラットフォームについて調べ、ラクスルのビジョンや事業に共感していたこともありますが。
ビジョンの大きさ、事業領域のポテンシャル、出会った人、ワクワク、どれをとってもラクスルがベストでした。

*ワークサンプルテスト:想定ポジションの職務に似た課題、または今まさしく向き合っている課題に取り組んでもらい、アウトプットを評価する選考方法

余談ですが、上記ストーリーのようなカオスはそれを求める人の前では今でも顔を出します(一方で全社としてはまともになりました)。忘れた頃にやってくる混乱、日々絶えない笑いやツッコミ、刺激的なチャンスの連続、そんなラクスルの環境が自分には合っているな、と思います。

ラクスルでのこれまで

入社してからの3年間、メイン事業であるネット印刷『raksul.com』のプラットフォーム構築に関する、ありとあらゆることに携わってきました。

サプライチェーンでは、『シェアリングエコノミーを目指している状態(!)』から始め、
パートナー企業の開拓、関係性構築、そして双方の事業を強く、大きくしていきながら名実ともに
『シェアリングエコノミー』の事業へと変貌を遂げることができました。
その過程でラクスルが印刷会社の経営者の方に提供できた価値もあると思いますが、それと同じくらい印刷会社の方々から学んだことも計り知れないほどあり、プラットフォーマーとして更なる事業成長を続けることで、産業にお返しをしていきたいと考えています。

プロダクト開発では、プロジェクトリーダーとして1年ほどの期間をかけて、印刷用データの自動変換エンジンの実現をしました。これにより、手作業で15時間以上かかっていたデータ変換の待ち時間を、自動処理で15秒ほどに短縮することに成功しました。加えて、事業拡大に伴うデータ変換作業量の増大も抑制でき、『顧客価値創出』『事業拡張性の向上』『事業の収益性改善』という3点で大きくプラットフォーム価値向上を実現できました。

このプロジェクトの成功要因は、

①常に顧客価値にフォーカスし、実現の時間軸を長くとったこと(場当たり的ではなく、本質的な課題解決を目指す)
②この分野で先行しているドイツに渡るなどして、グローバルの知見を積極的に取り入れたこと
③ラクスルのエース級エンジニア&デザイナー、オペレーションメンバーとワンチームでプロダクトを作りきったこと

だと思っており、ラクスルの事業で大切にしている思想と共通していると感じています。

その他にもカスタマーサポートのBPOオペレーション構築や、事業拡大・新規事業へのチャレンジ、出資先の海外スタートアップ支援など、多くのことにチャレンジをし、手痛い失敗もしながら、駆け出しの事業家として、印刷のBtoBプラットフォーム構築にコミットし続けた3年でした。

ラクスルでのこれからのミッション

事業家として次のBtoBプラットフォームの構築に挑戦し、ラクスルの非連続成長の実現を牽引したい
と考えています。

国内企業の広告費は6兆円以上、商業印刷市場も3兆円と巨大な市場の中にはまだまだテクノロジーの導入やデジタル化が進んでいない産業や領域がたくさんあります。そんな中での私の次のチャレンジは大きく2つ。

1.印刷BtoBプラットフォームでの経験を活かし、新たな領域でBtoBプラットフォームを連続的に立ち上げる。そのことを通じて、事業創出の再現性を高め続け、ラクスルのさらに長期にわたる成長を確かなものにする。

2.産業のアップデートに挑戦する仲間を集め、事業家集団を作る。既に私だけでなく、物流や広告領域でも新たなプラットフォームを立ち上げている仲間がいますが、この挑戦を加速化させるためにさらに仲間を集め、ラクスルをBtoBプラットフォームの専門家や知見がどこよりも集まる場所にする。

正直なところ、『非連続』や『変化』を生み出すことは楽しいことばかりではありません。むしろ、苦しく悩んでいる時間の方が長かったり、真の成果が日の目を見る頃には自分はまた違うミッションに取り組んでいることもあるでしょう。
それでも実現すべき世界、あるべき姿を描き、強いオーナーシップを持って実行・実現していく存在こそが事業家、ラクスルにおける事業開発と呼ばれる職種のミッションだと考えており、大きな課題を抱えながら硬直化した巨大産業にB2Bプラットフォームを作り続ける役割を担えることは私の強いやりがいとなっています。

事業家を目指したい人たちに

まだまだ私も日々失敗し、学び続けている身なのでキャリアなどについて偉そうなことは何も言えませんが、このストーリーやラクスルの『仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる』というビジョンを見て、少しでも事業に興味を持っていただけた方、一緒に産業アップデートをする挑戦をしてみませんか?
Wantedly上でも募集を公開しているので、是非オフィスに遊びにきてみてください。(高城の指名をいただけたら喜んで面談します!笑)

そして今回がっつりとキャリアについて書いてしまったので、次の3年はさらに濃いストーリーを書けるよう一層精進していきたいと思います。それではまた!

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